2011年12月1日木曜日

思い出の先生方(須田先生編:その3)

須田先生の涙
   須田先生に笑顔は似合っても,涙は似合わないと誰しも思うだろう。どんなに苦しくても前向きに考え,生きるのが先生の身上だからだ。
ただ例外もある。愛娘さんのことだ。私は何度か同窓生の結婚式で須田先生と同席した。その時,必ず泣く。それは決まって新婦からご両親への挨拶の時である。これが始まるともうだめ。正確にいえば,これが始まる30分くらい前からウルウル状態なのである。
どうも新婦の姿が愛娘さんに重なり感情を抑えられないようである。だから普段はしない失敗もされる。主賓としての挨拶で,「新婦のチナさんは・・・,それで,チネさんは・・・,また,チノさんは・・・」と,ナ行の三段活用で名前を間違えドン引きさせられたことがある(ちなみに正解はチノさん)。もちろんその後,私の挨拶の中でフォローしたのだが,「おい,黙ってりゃわからなかったのに,いうなよ」と破顔一笑。いえいえ,皆様気づいておりました。一度休暇をとって病院に行ったほうがよい,疲れているのですよと真剣に勧めても,大丈夫だからと上機嫌。
しかしこんな時でも,やはり最後はだめ。新婦挨拶で号泣である。何でそこまでというくらい目を真っ赤にされる。なお,私が同席した式はすべて「新郎側」であったことを書き添えておく。だからよけい目立つのである。
愛娘さんの結婚式での号泣。これができなかったことが先生の一番の心残りだろうと思う。きっと素敵な花嫁さんになられますよ。天国で号泣してください。今はそう申し上げるしかない。

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